シャンプーの後、何を使ったらいいの?

リンス、コンディショナー、トリートメントどれを使ったらいいんだろう?

リンス、コンディショナー、トリートメントそれぞれの違いは何?

このような質問をよく聞きます。

大事なことは、お一人お一人の髪の状態にあったものを選び正しく使うことです。

まず、それぞれの違いをみていきましょう。

主な成分として、リンス、コンディショナー、トリートメントにはカチオン界面活性剤油剤(油分)、コンディショニング成分が配合されていて、これらの配合の違いによりリンス、コンディショナー、トリートメントに分けられます。

リンス

主に毛髪表面に作用し、キューティクルを整え、すべりやなめらかさ、光沢を与える。

静電気防止作用によって、くし通りをよくする効果がある。

成分のカチオン界面活性剤がほこりが毛髪につく働きを持っている。

このような効果がありますので、枝毛や切れ毛などが少なく、ヘアカラーやパーマなどをしていない髪に適しています。

使う上でのポイント

リンスは毛先からつけ、なるべく地肌につけないようにしましょう

リンスは地肌には必要のないもので、つけたままだと、頭皮のベタつきやかゆみ、抜け毛などのトラブルにつながることもあります。なるべく地肌につかないよう、毛先を中心につけましょう。

流す時は、地肌を流すような気持ちで、地肌にリンスの油分が残らないようにしっかり流しましょう

髪にも頭皮にも余分な油分が残っているとトラブルの原因になるので、地肌に直接お湯が当たるように流し、ヌルヌルした手触りがなくなるまで、しっかり洗い流しましょう。

 

コンディショナー

毛髪表面を整え、毛髪内部にコンディショニング成分を与える。

リンスにトリートメントの効果を少し持たせたようなイメージ。

リンスとトリートメント両者の間の機能を持っていますが、トリートメント効果はトリートメント単品の物に比べると、効果は低くなります。ですので、枝毛や切れ毛などが少なく、ヘアカラーやパーマなどをしていない髪に適しています。

使う上でのポイント

リンスと同じです。

 

トリートメント

毛髪内部にしっかりとコンディショニング成分を補給し、毛髪を健やかにする。

リンスよりも油分やコンディショニング成分の配合が多い。

成分のカチオン界面活性剤や油分が毛髪の表面に吸着し毛髪をなめらかにする。

配合されている成分の油分やアミノ酸、毛髪保護タンパクが毛髪内部に浸透し、毛髪を健やかな状態にするので、これらの成分を求める質感やダメージに合わせて選ぶことが大切です。

このような効果がありますので、ダメージのある毛髪に適しています。

使う上でのポイント

シャンプー後、できるだけしっかり水気をとりましょう

せっかくのトリートメントが薄まってしまうので、毛先から水が落ちない程度に水気を切りましょう。

トリートメントを適量手にとったら、毛先から根本に向かってなじませていきましょう

毛髪のダメージは毛先にいくほど大きくなっています。毛先はキューティクルがなく、毛髪内部がむき出しの状態で、毛先から毛髪内部のタンパク質が流れ出てしまいます。そのためトリートメントはまず毛先を中心に揉みこむように付け、毛髪の半ばまでつけていき、少し手に残った分を頭頂部から毛髪の半ばあたりにつけましょう。トリートメントは毛髪に必要なもので、頭皮に必要なものではないので、頭頂部までベタベタとつける必要はありません。

目の粗いクシでとかして全体に均一になじませ、トリートメントを毛髪に押し込むように手で握りこみましょう

放置が必要であれば既定の時間通りに放置しましょう

時間があれば、温かなタオルで毛髪を巻いて、5~10分ほど時間を置くのも効果的です。時間をおいている間にトリートメントは毛髪の内部までしみ込んで、毛髪に不足してしまった栄養を補給しているので、できるだけ、時間を置きましょう。

 

*以前は、表面を整えるのがリンス、内部をケアするのがトリートメントと区別されていましたが、現状ではトリートメントに表面ケアの機能を持たせているものが多く、リンスの使用頻度が少なくなりつつあります。

肌は傷がついても自然になおっていきますが、毛髪は肌とは違い、傷がついたらカットして切り落とすまで、ずっとその傷は残り続けます。また、トリートメントをしても傷は完全に治るものではありません。

ですので、傷がこれ以上広がらないように、余計なダメージを負わせないように日々の予防がとても大切になってきます。

自分に合ったものを選択し、正しく使って、きれいな髪を手に入れましょう。